フランチャイズの居酒屋では時々同じビル内やすぐ近くに同系列の店舗が存在している場合があります。同じ系列で客取り合ってるのって意味ないんじゃない?と思った人もいると思いますが、実はこれにもちゃんと訳があります。
客単価の安いフランチャイズの居酒屋の場合、学生やサラリーマンの宴会が当日予約で突然入る事があります。そんな時暇な店舗からすぐに応援のスタッフを呼べる様に意図的に同じビル内やすぐ近くに同系列の店舗が存在しているのです。
また、食材などの配送時に配送用のトラックの駐車時間や配送回数が少なくてすみコストが削減出来ます。最近、フランチャイズ居酒屋の客単価は下がる傾向にあるので、こういったコスト削減の努力が必要なのです。
居酒屋以外にコンビニエンスストアも目に見える範囲に複数の同じフランチャイズのコンビニエンスストアがひしめき合っている場合があります。コンビニエンスストアの場合、通りを挟んでいれば客足が変わるため競合しているとはならないという考え方があります。
例えば家に買える途中にコンビニエンスストアによる場合、通りを渡った所にあるコンビニエンスストアに行くのかそれとも帰りの道すがらにあるコンビニエンスストアに寄るのかと聞かれたら、大多数の人はわざわざ通りを渡ってコンビニエンスストアに行くよりも帰りの道すがらにあるコンビニエンスストアを選ぶです。
つまり消費者心理としてはセブンイレブンやファミリーマートという指名買いよりもより便利な場所にあるコンビニエンスストア(店名には拘らない)に行く確率の方が高くなるので、通りを挟んでいる場合には違うフランチャイズがあるよりも同じフランチャイズの店舗があった方が本部としては都合が良い訳です。
また、ちょっと立ち寄るために引き返す人よりも進んだ先にある店舗に行く消費者もいるので数百メートル先に同じフランチャイズがあっても良いとされています。
こうして交通量の多い道路沿いにはコンビニエンスストアが乱立する事になります。 |