基本的にフランチャイズは一括大量仕入れとなります。こうして仕入れ先を囲い込みコストを下げる事が可能なのです。
それでは焼き肉屋のフランチャイズを例に見てみましょう。
フランチャイズは近隣に姉妹店が出店する事が多いのが特徴ですが、焼き肉屋を近隣に出店する場合、最近人気のホルモン焼きの店舗に通常の焼肉店、ちょと高級な肉を扱う高級指向の店舗を出店しておけば消費者層の棲み分けが出来ます。しかも高級和牛の一頭買いをすれば一頭の牛を捌いて内臓はホルモン焼き肉、通常ランクの部位は通常店、上カルビや上ロースなどの高級肉は高級指向の店舗へと納品出来ます。しかもそれぞれの店舗で「高級和牛使用!」というキャッチコピーが打ち出せるという訳です。仕入れコストと配送コストが安く出来る事で同じランクの肉を扱う同業他社よりも安く提供出来るという事も可能になります。
また、店舗での調理スペースを省スペース化するためにある程度の加工は工場で行っておけば人権費の節約にもなりますし、調味料などは同じ仕入れ先から調達出来るため徹底的なコストの削減が可能なのです。
これは、個人経営の店舗には出来ないフランチャイズならではのメリットです。フランチャイズのコスト意識は非常にシビアです。少しの無駄もコスト高に繋がるために加盟店は本部から厳しい指導を受ける事があります。
一消費者としてはそれで値段が安くて質の良いものがいただけるのでありがたいのですが。。。フランチャイズの飲食店は激しい競争とコスト削減、接客サービスの向上と開店後もたゆまない努力が必要です。 |