バブル経済の崩壊以来日本は長引く不況の中にいます。消費全体が冷え込み、活気のあった地方の商店街も今はシャッター通りと呼ばれている町も少なくありません。
このように商店街が消えていく中で、スーパーやコンビニエンスストアなどのフランチャイズが個人商店に取って代わる様になりました。
ではなぜフランチャイズは不況に強いと言われるのでしょう?
これは大量仕入れと一括物流が可能でその結果中間コストを大幅に低減出来るため、小売価格を安くする事が出来るからです。
また、核家族化や少子化が進み、夫婦も共働きが増えると一世帯あたりの消費金額は減ってしまいます。また時間の無い兼業主婦はスーパーの様に一カ所で買い物を済ませる事が出来る方が利便性も高いので次第に個人商店からは足が遠のく事になります。
そして、フランチャイズは集客のための工夫にも熱心です。市場調査やトレンドを分析して新商品の開発をする部隊を専門に抱えています。
したがって個人で経営していると決して持つ事の出来ない豊富なノウハウを活かして消費者に対する訴求力も強いと言えるのではないでしょうか?
ただし全てフランチャイズ化すれば成功するかといえばそう言う訳でもありません。
例えば同じ様な居酒屋の看板が全国何処に行っても見られるクローンシティ化現象が進むと、地方色が薄れていき、旅行者の数が減ってしまいます。別にその地域に行っても地元と同じ店舗で同じサービスを受けられるなら旅行する意味が大きく減ってしまいます。こうなると観光産業を基盤とする地方都市は大打撃を受けます。
このようにフランチャイズにも地場産業と上手に共存して長引く不況を脱する工夫が求められています。 |