日本の流通業界は宅配便の登場によって大きな変化を見せました。それまで郵便小包しか無かった所に民間の宅配業者が参入した事で大きな競争が生まれたのです。当時宅配業者として登録し、営業を開始した業者の多くが法人向けの貨物や引っ越し業者でした。
今では数多くの運送業者がフランチャイズ化しています。大手ではヤマト便や佐川急便です。また引っ越し業者も多様なフランチャイズ化を経て現在に至っています。アート引越センターやカルガモ引っ越し便などは大手のフランチャイズです。
こうして日本の産業がフランチャイズ中心にまわっている現状では大手の物流会社がコンビニエンスストアや大手居酒屋チェーン店など外食系産業のフランチャイズに加盟して、そのロゴをトラックにプリントして走っています。
アパレル業界も最近はファストブランドというフランチャイズのショップが至る所に見られます。ユニクロやGAP、西松屋など低価格、高品位のフランチャイズはアパレル業界の中心となりました。フランチャイズでは大量の物資が本部や工場から加盟店に配送されます。したがってキャパの大きい物流会社もフランチャイズに活路を見出す様になったのです。
物流会社の場合フランチャイズ化する事でルーティンの仕事が増えるというメリットがあります。特別な営業活動を行わずともフランチャイズ本部からのオーダーで十分利益が出るのです。そのため営業に掛けていたコストを圧縮出来るというメリットもあります。 |